人間が寝坊したときの真実。

朝五時、ラインは何気なく目が覚めた。

目覚まし時計を見てその時、睡魔にキックやパンチを
喰らわされていた自分は、なぜか目覚ましをならないようにしてしまった。
その直後、睡魔によるスリーピーアタックで自分は眠りについた。



起床。
さっきよりなぜか全然明るい。
目覚ましを見る・・・・短針が七時と八時の中間を指し、
長針は6を指していた。

言い忘れたが、今日の部活の集合は七時半である。

とにかくその刹那、自分は目覚ましをひっつかみ、

「なんで鳴らなかったんだよ!!??」

と突っ込みをいれた。
突っ込まれた目覚ましはたまったもんではないだろう、
目覚ましは忠実に役目を果たしたのだ。


途端にベットから飛び降りまわりにいる睡魔を、
ローリングサンダーで払い落とす、ざまあみろ。

まだ混乱が解けていない故に、なぜかくるくる一回転し、
視界に入った体操服を掴み取り、わずか3秒ほどで着替え、
更に洗面所に向かい、顔を洗い、顔を拭き、
タオルをバックにいれ、リビングへと走る！

リビングに来て、冷蔵庫を勢いよくあけ、お茶を取り出し
水筒にいれ、ふたをしめる。

そして今度は自分の部屋に走る！

道着と水筒をバックに放り込み、それをかかえて
部屋を飛び出し、飛び出したはいいものの、靴下を履くのを
忘れ、部屋に戻る。

そして改めて部屋を飛び出し、玄関へ。

靴を高速で履く・・・筈が、靴紐が解けない。

10秒ほど格闘した後、どうしても解けないので、
しびれをきらしてそのまま学校へと走る、走る、走る!!




これが遅刻した者の心情である。
あなた方がこうならないことを、心より願おうと思う。